ピアノを長く使い続けるには
いくら大切なピアノだからと言って、ピアノはオブジェではないので置いておくだけでは劣化が進む一方。定期的なメンテナンスや日頃のお手入れなど、正しく扱ってあげることが重要です。ピアノを長く使い続けるために、正しい知識を身に付けましょう。
ピアノを弾いていますか?
まず、最初に肝心なのがピアノを弾いているかどうか。ピアノは楽器ですから、少しずつでも鍵盤に触れてあげることが大切です。
鍵盤の反応が悪かったり、音が出にくかったりという不具合や、「いつもと音色が違うな」という異変も、普段から弾いていれば早く気付くことができます。気づいた点があったら、専門の業者に相談してみてください。
ピアノにとって最適な環境ですか?
ピアノは非常にデリケートな楽器なので、置かれている環境によっては動作不良が起きやすくなってしまうことも。一番の大敵は湿気。木やフェルト、金属など湿気に弱い部品が多く使われているからです。
湿気が多いと、木やフェルトは膨張し、金属は錆びてしまいます。内部の劣化に気づかず放置したままにすると状態は悪くなり、オーバーホールが必要になってきます。湿気には十分注意しましょう。
ピアノの湿気対策について
今すぐできる湿気対策は、ピアノの内部の空気を入れ替えてあがること。天気が良く、湿度が低い日に鍵盤蓋や上蓋を開けて2~4時間くらい風を通すと効果的です。
ピアノカバーをかけている場合は、定期的に干してカバー自体の湿気を摂るようにしましょう。ピアノ専用の湿度調節剤も効果的です。
異変に気づいたらプロに相談を!
日頃からきちんと手入れをしていても、生楽器であるピアノは不具合が生じやすいもの。「変な音がする」、「鍵盤が落ちたままになる」などの異変を感じたらプロに相談しましょう。
ピアノを長く使うためには、定期的な調律も不可欠です。できれば半年に1回、最低でも1年に1回は調律を行いましょう。定期的に調律をすることで大きな修理が未然に防ぐこともできます。そして、50年、100年と長く使い続けられるはずです。