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オーバーホールの流れ

ここでは、ピアノのオーバーホールについて一般的な流れを紹介します。

クリーニングと部品チェック

ピアノのオーバーホールは、ピアノを一度分解し、弦、チューニングピン、ハンマー、ダンパー、フェルト等の部品を新しいものに交換し、新品に近い状態まで回復させて、本来の響きを蘇らせることです。

まずはクリーニング。響板をチェックしたら、外装、アクション、鍵盤を取り外し内部まで分解します。

次に弦を張り替えるためにピアノを水平にします。ペダル部分、棚板を取り外します。

古い弦とチューニング ピンを外したら掃除機や刷毛などを用いて普段掃除できない部分まで丁寧にクリーニングし、新しいチューニングピンを打ちこみ、新しい弦を張ります。

古くなった部品を交換

続いては鍵盤やアクション部品の修理。

湿気によって動きが悪くなった部分は新しい部品に取り替えて本来のタッチを取り戻すように調整します。

さらに、ハンマー、クロスなどを取り替えます。

調律は半年に1回がベスト

せっかくオーバーホールで復元できたとしても、その後の調律を怠ってしまうと弦の張力が落ちてしまい意味がありません。ピアノは弾かずに置いておくだけでも少しずつ弦が緩んで調律が狂っていきます。

ピアノは、ほかの弦楽器に比べて弦の強い張力がかかっています。この強い張力を維持することにより楽器として長生きできるように設計されています。デリケートな楽器なのです。

私たち人が健康診断をするように、ピアノも定期的に調律をしてあげましょう。

ベストは半年に1回、ピアノの設計上の理由で最低でも年1回は調律を心掛け、不具合があれば修理をしましょう。